行雲流水 harada's diary

雲や水の流れのように自然にまかせて綴っています

目的と目標と手段 [0006]

目的は何のために、なぜやるのかという本質的意義です。
「見たい世界・行きたい世界・向かうべき方向」、「目的地」とでも表現すると伝わるでしょうか。
目的は概念的で抽象的な言葉で表現されるものですから、「道標」のようなものと考えると理解しやすいかもしれません。
目的の定義は、経営トップの重要な役割です。

目標は目的を達成するために設けられる具体的に見えているもの(数字や事象)です。
目標は「目印」であり、目標の先に目的があるという風に捉えるとわかりやすいでしょうか。
一つの目的に対して、フェーズや役割(チームや担当)ごとにいくつもの目標が設定されます。
目標を達成したら次の目標、達成できなかった時は要因分析して新たな目標を設定します。
目標を達成することで目的に近づくものです。
目標が誤っていなかったどうかの確認ポイントになります。
目的とは全く関係ない目標を掲げている組織がたまにありますが・・・そういう組織は不幸に向かっていくことになりますので早期の軌道修正が必要です。
目標設定は、リーダーの重要な役割ですが、目的理解も重要な役割となります。。

手段は目的達成、目標到達のためにどのようなやり方をするのかということです。
殆どの場合、選択肢は一つではありません。正解も一つではありません。
山登りをする際に、登山道がいくつもあり、そのどの道を選ぶかということであり、戦いであればどのような武器を使うか、どのように戦うかということと捉えるとわかりやすいでしょうか。

このように「目的」「目標」「手段」は明らかに異なる意味を有するのですが、なぜか同してしまうケースがあります。一般的には「手段の目的化」と言われていることで、議論の場が目先の話に終始したり、目標設定の誤りがあると議論の視点が行為にだけ向いてしまい、手段を決めることが目的になってしまうという状況が起こります。

リーダーは「この目標は目的に向かっているのか?近づくのか?」ということを意識し、検証した上で目標を定めることで目標設定の誤りを防くことができます。
(目標が正しい前提の上で)会議のファシリテーターは、議論が目標を達成することに向いているか、目先の行為ばかりに視点がいっていないかを確認しながら、適宜修正をすることで議論の内容が手段の目的化になることを防ぐことができます。

常に頭の片隅に「そもそも論」を置いておくと誤りを防げます。

目的と目標と手段を明確に理解した組織は組織力が発揮されます。
また、必要な人材要件も見えてきますので、採用ミスなども減少させることができます。
様々な良い効果をもたらすことでもあるので、「目的」「目標」「手段」の違いと必要なこと、誤りの予防法を組織運営において意識してみてください。

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